鼻科領域の診療

当科の鼻・副鼻腔領域の診療は、内視鏡を用いた精密な評価を基盤に、炎症性疾患から腫瘍性疾患まで幅広く対応し、患者さん一人ひとりの症状と背景に合わせた最適な治療を提供することを特色としています。鼻閉、鼻漏、後鼻漏、嗅覚障害、反復する副鼻腔炎などの日常診療でよくみられる症状はもちろん、難治例や再発例、合併症を伴う症例についても、専門的な視点から丁寧に診断し、治療方針を検討します。画像検査や内視鏡所見を総合して病態を的確に捉え、必要に応じて関連診療科とも連携しながら、安全性と有効性を重視した医療を行います。

指定難病である好酸球性副鼻腔炎は気管支喘息を合併することが多く、治療においては副鼻腔炎のみならず気管支喘息の適切なコントロールが重要です。当院では鼻と気道の両面から包括的に診療を行うため、呼吸器内科医と連携した「気道アレルギー外来」を設け、病態に応じた薬物療法、手術治療、術後管理を組み合わせた最先端の治療を行っています。嗅覚障害についても原因疾患の鑑別から治療、経過評価まで一貫して対応し、生活の質に直結する症状の改善に力を入れています。

アレルギー領域に関しては、当院がアレルギー専門医研修施設として専門的なアレルギー診療を行っており、患者さんの重症度や生活背景に応じて、舌下免疫療法を中心とした減感作療法をはじめ、薬物療法と手術療法を適切に組み合わせて治療を行います。手術治療としては、レーザー治療、内視鏡下鼻腔手術(下鼻甲介手術)、選択的後鼻神経切断術などにも対応し、鼻閉や鼻汁、くしゃみといった症状の改善と再燃予防を目指します。

当科は鼻科領域における内視鏡手術施設の一つとして、副鼻腔炎の内視鏡下手術にとどまらず、内反性乳頭腫などの鼻・副鼻腔腫瘍に対する手術、外鼻形成、選択的神経切断、頭蓋底手術など、より高度な内視鏡手術(Advanced surgery)を多数行っています。手術が必要な場合には、病態と解剖に即した術式選択を行い、病変の確実な制御と同時に、鼻の機能温存と術後の早期回復を重視した低侵襲治療を推進しています。

鼻中隔弯曲症に対しては、通常の内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(骨・軟骨手術)はもちろん、前方の弯曲矯正を含めた内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型(前彎矯正術)を行い、さらに外鼻変形を伴う高度な鼻中隔弯曲症に対しては、内視鏡下鼻中隔手術Ⅳ型(外鼻形成術)などの高度な手術治療にも対応しています。症状の原因を丁寧に見極め、機能と整容の両面から最適な治療を提案し、患者さんが日常生活をより快適に送れるよう支援します。

大学病院として、地域医療機関からのご紹介やセカンドオピニオンにも対応し、標準治療に基づいた医療を土台にしながら、より安全で効果的な診療を追求しています。確かな診断と丁寧な説明を大切にし、安心して治療を受けていただける体制を整え、鼻・副鼻腔の症状でお困りの方に幅広く貢献してまいります。

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