好酸球は本来、寄生虫感染等に対する宿主防御において重要な役割を担っていますが、一方で難治性2型気道炎症の病態形成や遷延化にも深く関与しています。また、近年の研究により、好酸球は単に炎症を促進するだけでなく、炎症を制御する側面をも併せ持つことが明らかになってきました。すなわち好酸球は、周囲の微小環境に応じてその機能を柔軟に変化させる「多才な細胞」であると言えます。既存の概念にとらわれず、自由な発想と多角的な視点で好酸球を捉え直すことで、未知の分子生物学的動態を解明し、難治性疾患の根治へと繋がる画期的発見に至る可能性を秘めています。
当研究グループでは、炎症局所における好酸球の多様性について精力的に報告してまいりました。添付の免疫染色像は、好酸球における新規受容体の発現を示唆する象徴的なデータの一例です。 私たちは、2型気道炎症の制御に向けた新たな治療戦略を確立すべく、独自の遺伝子改変マウスを作製し、ターゲット分子の機能的役割を評価しています。好酸球増多マウス、好酸球欠損マウス、および好酸球の挙動を追跡可能なリポーターマウスを自律的に保有しており、好酸球研究においては国内有数の研究拠点であると自負しております。
また、国内外のトップレベルの研究施設とも積極的に連携しており、フランス・パスツール研究所との共同研究成果は、Nature Medicine、JACI、Allergyといった国際的な一流学術誌に掲載されています。海外からの留学生も多く在籍しており、国際色豊かな点も当研究室の大きな特徴です。
私たちは、難病の根治に寄与するような、心躍る(ワクワクする)研究を目指しています。熱意ある皆さんが研究室の門を叩いてくださることを、心よりお待ちしています。当研究室は、個々の多様なスタンスを尊重し、あらゆる人に対して寛容な場でありたいと考えています。私たちと共に、未来の医学を切り拓きましょう。